北陸新幹線:「話し合いの場、失われた」 3県批判に知事反発 /新潟

北陸新幹線の建設負担金支払いを県が拒否している問題で、泉田裕彦知事は国や沿線他県との溝を深め、孤立感を強めている。1日に東京都内で行われた富山、石川、長野の3県知事との会談に、本県関係者は欠席。3県知事は県の対応を批判する緊急共同声明を出したが、泉田知事は2日、「代理の出席が拒否され、話し合いの場が失われたのは大変遺憾」と反発した。建設費増額分の内訳の解明など本質的な議論からは脱線したところでの非難の応酬が激しさを増している。【岡田英、小川直樹】
 1日の会談は富山県の石川隆一知事が呼びかけたが、泉田知事は「日程調整がつかない」と欠席。県は交通政策局長の代理出席を打診したが、認められなかった。会談は14年度開業に向けた財源確保や並行在来線問題などを協議、前原誠司国土交通相に要望を伝えた。
 会談では、泉田知事が主張している上越駅(仮称)などへの全列車停車についてのプロジェクトチーム(PT)設置検討も提案され、配慮もみられた。しかし、石川県の谷本正憲知事は「どういう理由で出席しなかったのか残念。開業が遅れると(金沢駅前などの)街づくりが頓挫し、民間が損害を被る」と強い懸念を示した。
 一方、泉田知事は2日、「一方的な形で日程設定がなされた」として、富山県知事らの対応を批判。前原国交相や3県知事が開業遅れの懸念を表明していることについて「遅れないように(国が)きちんと対応していただければいい。(10月9日の追加工事認可を)早く元に戻して正常な状態でスタートして、間に合わせるようにするのが筋」と主張した。全列車停車に関するPTの検討についても「自治体の負担に対する利益をどうするかという観点が抜けている」と批判した。
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